ハラールの概念が難しいのか、本質がズレた質問が多い
こんにちは
色々なところで今はHALAL(ハラール)イスラーム教徒の許された食事として目にするかも知れません。これが日本人にはわかりずらい、どうしても、素直に受け入れにくいのですよ。それを受け入れにくい人に伝えることは難しい。正直に話すと説明するのが面倒くさいです。だけど、出来るだけわかりやすく伝えたいと思います。よろしくお願いいたします。
↑これはハラールではない、ハラームです。
東京オリンピックに向けて、インバウンド(外国人旅行者の受けいれ)強化として、マイノリティ?のイスラーム教徒の許された食事(ハラール)対応をすることを推奨されるような話がNHKなどを通してちょくちょくと出てきます。
1.許されないものはハラールではない
ここも分かりにくいけど、上記のイラストは許されないものを紹介しています。本当は細かく色々とありますが、ざっくりといえば「お酒と豚」これが許されないもの。許されないものはハラームと言います。
本来はハラールとは許されないものはダメ、それ以外のダメではないものがハラールです。
ざっくりといえば、良い、まあ良い、うーん、良くはないかな、良くない、ダメ。こんなイメージでわけます。ここはややこしいのであまり、考えないでもらって、肝心の部分です。
何で豚がいけないの?
色々な説明をする人がいますが、簡潔にいえばダメなものはダメ!神様がダメ!と言ったからダメ。宗教も法律で決まっていることがあります。例えば車は18歳にならないと免許を取れません。日本では17歳と11か月では免許を取れません。16歳で車の免許を取れる国もあります。それでは、どうして??日本で16歳の免許取得はいけないの?
ダメなものはダメだからです。
2.料理の種類とは関係ない
ハラール料理は辛いのですか?違います。
東南アジア、特に最大のイスラーム教徒の人数がいるインドネシアのイメージなんでしょうか?辛い料理、エスニックな料理のことがハラール料理との認識があるかも知れないです。
が、
料理の種類を規定しているものではありません。ダメなことはしてはいけないとの神様からの命令です。だから、日本料理でもアラブ料理でもお母さんの料理でもお父さんの料理でもありません。ダメと命令されていない中で美味しいものを作れば良いのです。おっと失礼、不味くても良いのです。(私は不味いものは食べたくありませんが、不味くてもいいです。)
うちの店は美味しいラーメンとA5ランク最高級和牛を提供しています。すべてハラールです。VEGAN(完全菜食主義者)の人向けの料理もすべてハラールなんですよ。ややこしいですね。もう一つややこしくさせると健康的な食事をすることもハラールタイバーンといって大切です。
コーラとかジャンクフードとかもハラール認証とかありますし、、、ややこしいですね。
3.儲かるかはマーケティングでしょ
ハラールは儲かってるの?と、謎な質問をよく頂きますが、意味がわからないですよ・・
2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けて旅行者も増えていてハラールが必要になるのでスゴイ儲かるのではないですか?
こんな質問を受けます。
そうすると、まじめに答えるとどうなるか
2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けて旅行者も増えていて、神様に許される必要がふえるので儲かります。こんな答えは可笑しくないですか。
東京オリンピックを控えインバウンドが盛り上がっていて、イスラーム教徒の旅行者がいっぱい日本に来ているので儲かるでしょ?
まってください!イスラーム教徒がいっぱい日本に来るのと私の店が利益を上げるのは同じですか?そんなことありえますか?
商品を欲しがるお客様に適切な商品を適切な量を適切な価格で仕入れを行い適切な手を加えて適切な価格を上乗せする、その価格がお客様の求める商品とのバランスが取れた時に利益があります。決してハラールだから儲かるではありません。神様が許した儲け?意味がわかりませんよね。
それではまた